ヨーロッパ研修旅行2017

昨年度引率したヨーロッパ研修旅行ですが、今年の研修旅行が、今日、出発しました。訪問先は、去年と少し異なっており、イタリア・イギリス・フランスです。

8月30日(水) 成田からヘルシンキ経由でローマ
8月31日(木) ローマ市内研修(コロッセオ等)
9月1日(金) ローマ市内自由研修
9月2日(土) フィレンツェ研修
9月3日(日) フィレンツェからベネチアへ
9月4日(月) ベネチア自由研修
9月5日(火) ベネチアから空路でロンドンへ
9月6日(水) ロンドン自由研修
9月7日(木) ケンブリッジ大学研修
9月8日(金) ユーロスター(列車)でロンドンからパリへ
9月9日(土) パリ自由研修
9月10日(日) モンサンミッシェル研修
9月11日(月) パリ自由研修
9月12日(火) パリ研修後、空路
9月13日(水) 羽田へ帰国

今年の引率する教職員は、ソーシャルメディアを駆使して現地から情報発信をしてくれるそうです。文理学部の公式ツイッターをご参照ください。
まとめサイト: https://togetter.com/li/1150336

文集そして33回目へ

数か月前にヨーロッパ研修旅行の文集が届いた。私自身は、このブログを通じて、文章を書き殴っていたので、ブログ記事をいくつかピックアップして文集に掲載するだけにしたのだが、学生たちが書いた文集を読んだ感想は、私自身の最初の海外旅行を思い出させるものであった。(もちろん、ヨーロッパ研修旅行そのものを懐かしく思う気持ちも大きい。)
何度も海外旅行(出張)をして、海外での長期移住の経験のある自分にとって、パスポートを片手に海外に出かけることは、全く普通の業務の一環であるが、ヨーロッパ研修旅行に参加した学生たちは、初海外の学生も多く(海外旅行経験があってもアジアなど近場ばかり)、男女ともに一人での参加者も多く、かなりの不安と、少しの期待と、現地での大きな喜び、仲間との楽しさが溢れ出てくる文集の内容であった。引率者として大変なこともあったが、研修旅行を引率して非常に良かったと思えた瞬間でもあった。

そんなヨーロッパ研修旅行も次回の旅行を募集する時期が来ている。残念ながら私は引率することができないのだが、また、何年後かに引率するとして、今回は別の先生にバトンタッチした。我々が訪問した第32回はイタリア・スイス・ドイツ・フランスの国々を研修したが、第33回はイギリス・イタリア・フランスを巡るようである。説明会のリンクを張っておく。
第33回ヨーロッパ研修旅行募集説明会
5月31日(水)午後6時~ 図書館3階オーバルホール
このブログを読んで研修旅行に興味をもった学生や保護者が居ましたら、ブログから質問や問い合わせをして貰いましたら可能な限り対応いたします。

旅の成果物(ちくま新書)

ヨーロッパ研究旅行中は長い時間をバスの中で過ごした。このブログもそんなバスでの移動中に投稿した記事が多く存在する。多くの学生がバスを睡眠時間として英気を養っていたのであるが、ブログ以外に、執筆活動をしていた。その成果が出版されることになったので、ここで紹介(宣伝)したいと思う。

筑摩書房から「ちくま新書」として「知のスクランブル -文理的思考の挑戦」のタイトルで2月に発売された。こちらの本は、日本大学文理学部の編集ということで、文理学部の18学科の教員が、それぞれの研究分野を紹介するスタイルの本で、私もその1講を担当している。
ヨーロッパ研修旅行で感じたことは、文理学部の学生の専門分野の幅の広がりと多様性であった。こちらの本も18学科の教員の専門分野の幅の広がりを実感できる内容であり、18種類の講義のような構成である。大学での講義と同じく好きな講義だけ履修(読み進めて)も問題なく、また、その講義と講義の繋がりを自分自身で考えて貰いたい、そんな内容である。読みたくなった方は、是非、近くの書店で手に取って貰いたく、また、インターネットで取り寄せて貰っても幸いである。

amazon(知のスクランブル -文理的思考の挑戦)
e-hon(知のスクランブル -文理的思考の挑戦)

ちなみに本の印税は大学に入るので、本が売れても売れなくても関係ないのだが、多くの人たちに文理学部の学びを知ってもらいたく宣伝している。

旅行を振り返って3

年の瀬を迎え、慌ただしく仕事に追い込まれているのではあるが、ふと、夏のヨーロッパ研修旅行での出来事を思い出したくブログを更新している。
ほぼ後期の授業も終わりつつあるのだが、研修旅行の引率を引き受けて、前期の時期は、週1回のペースでブログを更新していた。それだけヨーロッパに対する熱い思いがあり、また、学生が無事にヨーロッパを楽しんでもらいたいとの考えがブログを更新する時間を捻出していたのだと思われる。
研修旅行中はバスでの移動が主だということで、予想通りブログを更新する時間はたくさんあり、たくさんの記事とたくさんの写真を提供できた。保護者の方で、ブログを熱心に閲覧して頂けた方も多くおり、ヨーロッパでの旅行の状況を発信することは非常に良かったと思われる。ただ、ヨーロッパ研修旅行に同行したような気分が味わえたとの感想を頂き非常にありがたく思うのだが、やっぱり、行った気になることと、実際に体験することは大きく異なるだろうと感じる。
ローマの遺跡の写真は何度も見てきたであろうが、その場所に立ってみると、遥か昔に、この場所でローマ人が暮らしていたのである。その空気を吸って、想像すること、感じること、考えること、現地に行かないとできないのである。
数多くの教会も訪れた。私自身はキリスト教徒ではないのだが、ヨーロッパに住んでいたころキリスト教徒の友達とクリスマスのミサに出かけたことがある。キリスト教の信仰心の強い人たちを間近で見て、日本人が結婚式だけ教会で挙げることに違和感を感じるようになった。そのため、自分の結婚式は、オーストリア・ザルツブルクのミラベル宮殿で「人前婚」として妻にはウェディングドレスを着られるよう配慮し、お茶を濁した。学生さんたちには教会のステンドグラスが美しいとか、それ以外にも、宗教心についても考えて貰いたかった。

ヨーロッパ研修旅行に参加した40名の学生さんたちは、15日間の貴重な体験・経験を間違えなくしました。このブログを再訪問して、そのときの気持ち・考えを思い出すのに使ってもらえれば幸いに思います。
また、次は私が、ヨーロッパに行こうと思うその動機付けに、このブログを使ってくれればとも考えます。ちなみに、来年の第33回ヨーロッパ研修旅行は、平成29年8月30日(水)~9月13日(水)の15日間でイギリス、イタリア、フランスを訪問することが決まっています。質問や疑問があれば、このブログの問い合わページから気兼ねなく尋ねて下さい。

旅行を振り返って2

大学では講義も始まり、夏休み中のヨーロッパ研修旅行の記憶はあやふやになりつつあるので、覚えているうちに研修中のトラブル事例を残しておこうと思う。
過去に研修に同行した教員や職員の方々から伺ったトラブルの中では、パスポートをレストランに置き忘れて肝を冷やした(翌日、見つかってホッとした)とか、旅先でホームシックにかかり毎日日本に電話をして励ましたとか、若干、脅されて引率をしたのだが、そのような大きなトラブルはなく本当に良かったと思います。
さて、今回の研修旅行で、それでもあった小さなトラブルですが、旅のストレスからか蕁麻疹にかかり夜間病院に行く学生が一人居ました。病状は大したことはなく、また、添乗員さんの素晴らしい手配で私は全く何もしていません。医師が同行しない今回の旅行ですが、添乗員さんが、通訳を手配し(ミュンヘンだったのでドイツ語通訳者)、夜間病院へ本人と通訳そして職員1名の3名でタクシーで行き、治療をし、ホテルに帰ってきたそうです。もちろん、通訳代を含め保険で対応したそうですが、海外旅行保険の重要性も再認識しました。大きな病院がある都市かどうか、現地通訳がすぐに手配できるかどうか、また、ドイツとフランスでは病院での待ち時間も大きな差があるそうで、日本旅行の添乗員さんの頼もしさを感じた出来事でもありました。
それ以外では、羽田空港で携帯電話を紛失する・レンタルのスーツケースが破損する・イタリアで大道芸人に5ユーロぼったくられるなど些細なトラブルもありましたが、スリなどによる盗難もなく、40名の学生の危機意識が高かったと思います。

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最後にテロに関する話題を一つ。ドイツからパリの空港に着いたとき、不審物が見つかったため写真のエスカレータのような物が一時封鎖されることがありました。私は列の後ろの方に居たため前に居た添乗員さんたちと逸れそうになったのですが、別のエスカレータですぐに合流できました。添乗員さんの話だと、パリの空港では不審物があるとすぐに爆弾処理班が呼ばれ、辺りが封鎖されるそうで、よくある事だそうです。我々も30分ほど足止めされましたが、フランスの警察もテロに対してしっかり取り組んでいる様子が分かり私はむしろ安心しました。

旅行を振り返って1

ブログの更新を神戸から東京に戻る新幹線の中で書いている。ヨーロッパ研修旅行から帰国して10日ほどが経つが、私自身にとっては怒涛のスケジュールが、ようやく落ち着こうとしている。15日間の研修旅行であったが、その前にフィンランドでの国際会議があり、また、その後には、神戸での国内学会があったのである。フィンランドから帰国し、3日で研修旅行に旅立ち、また、帰国してから、中5日で学会の準備をし、その神戸での学会もようやく終わったのである。
今回の研修旅行の引率を引き受けるに当たり、そのスケジュールが、幸か不幸か、学会と学会のちょうど真ん中にあったのである。強行スケジュールでの引率となったのだが、基本的に忙しい教員が多いので、引率の引き受け手が、なかなか居ないようである。ただ、個人的には、引率を引き受けて非常に良かったと思っている。確かに、夏休み中の15日間を研修旅行に引き裂いたため、研究の上でのしわ寄せは歪めないが、引率した学生たちと正面から向き合えた15日間に満足している。教員としての職業柄、学生とは適切な距離を保つようにしている。これは、単位の認定など利害関係があるからである。文理学部では、「海外実地研修」とか「海外語学研修」という単位認定のある海外研修旅行もある。しかし、学生課が催す「ヨーロッパ研修旅行」は、単位認定の無い旅行である。そのため、学生とは距離を置かずに様々な話ができた。文理学部という文系から理系まで、男性も女性も、様々な学生が、ヨーロッパを旅するという目的のために集まり、そんな集まりの中に教員ではあるが、入り込んでいた気がする。文理学部は、教員サイドからの目で見ることがほとんどであり、他学科の様子も他学科の教員から聞くだけであったが、今回の旅行が、学生目線から文理学部の多様性を実感できた気がする。語学力も、性格も、体力も、もちろん、それぞれの専門分野も、全然、違う学生が集まったのである。そんな学生たちと、いろいろ話し、同じ経験をするということで、文理学部の別に一面を感じた気がする。学生たちにとっても普段接することのない物理学科の教員と一緒に居たことで何か感じたことがあるのかもしれない。

このブログに関してだが、旅行を振り返っての記事を、あと何回か書きたいと思っているが、来年以降の教職員にブログを書くことを強要しないようにお願いしたい。物理学科の教員として、webの知識がある程度あるので、wordpressの海外からのアクセスセキュリティーを少し甘くして海外から記事を書きこんでいたり、誰でも簡単にできるものではないことをご理解いただきたい。もちろん、保護者のために様子を伝えたいという引率教職員のためにブログの方法をサポートは惜しまない。

ミュンヘン空港から羽田空港へ

ルフトハンザ航空LH714便の機材は行きの機材と同じ地下にトイレ室のあるタイプでした。行きのブログで写真を紹介したので今回は、普段お目にかかれない地下のトイレがある場合の緊急時の案内ビデオの画像を。

酸素マスクが各座席だけでなく、地下のトイレにも10個あるそうです。行きでは写真が取れなかったので帰りはしっかり撮影しました。離陸後、すぐにドリンクのサービスがあり

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続いてランチとなりました。昼食は本来であれば牛肉かチキンカレーかを選べたのですが座席最後尾のため牛肉の一択に。

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前菜(季節のミックスサラダとイタリアンドレッシング、茶蕎麦・山葵・浅葱・蕎麦つゆ)主菜(牛肉のグーラッシュ、にんじんとズッキーニのシチュー、ポテトとポロ葱のマッシュ)デザート(フルーツサラダ)

私は、この段階までにアルコールをしっかり摂取し、機内が暗くなる前からひと眠りしました。夜の時間帯に小腹がすいた人ようにトイレ近くにおにぎりなどが置いてありました。

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着陸前に朝食の提供がありました。(メニュー表に詳細が載っていなかったので写真から判断して下さい。)

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長い飛行機の中を研修旅行中のバスの中と同様に学生たちはしっかり寝たのではないでしょうか。

帰国

ルフトハンザ・ドイツ航空LH714便は、定刻よりやや遅れ9月7日午前10時52分に羽田空港に到着しました。大きなトラブルもなく無事帰国できたことに添乗員をはじめとする日本旅行の関係者に厚く御礼申し上げます。様々な経験を積んだ学生たちには、まずは旅の疲れを癒してもらいたいと思います。

ここまでタイムリーなブログ更新を頑張ってきましたが、様々の仕事が溜まっております。もう少し更新を続け旅行記としてのブログを完成させたいと思っておりますが、更新頻度が異常に下がることをご理解下さい。

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ミュンヘン空港でのトランジット

パリからミュンヘン経由で羽田空港に向かっている中、ミュンヘン空港にて少し時間があるのでブログを更新してみる。
今回の研修旅行で学生たちの成長を大きく感じることができたのは、挨拶ではないだろうか。イタリアでは、日中は「ボンジョルノ」、夜は「ボナセーラ」と挨拶することを添乗員さんから教わり、スイス・ドイツのドイツ語では「グーテン・モルゲン」英語でのGood Morning、「グーテン・タッグ」Good Day (Hello)が続き、最後、フランスでは、「ボンジュール」と「ボンソワー」と変化してきました。バスに乗り込むと必ず添乗員さんが現地語での「おはようございます」から始まっていたのですが、イタリアではその返事も、ぼそぼそ、だったのが、最後はかなり大きな声であちこちから「ボンジュール」が聞こえてくるようになりました。特にフランスではボンジュールと挨拶してから会話をすると人の対応が大きく違うので、そんな海外でのコミュニケーション術を学生たちが身につけたのではと思っています。学生たちにとっては小さな変化かもしれませんが、この2週間がきっかけでコミュニケーションの基本が、英語を話せるとかいった語学力ではなく、挨拶が重要であることを理解したと思いますので、その意識を続けてくれれば、国際人として成長が期待できると考えています。

当然、ドイツ最後のビール(白ビール)を堪能しながらのブログ更新です。白ビールは酵母が入っており日持ちしないので、ドイツで飲むしかないのです。

 

LH2229便 パリからミュンヘンへ

パリ・シャルルドゴール空港に到着し、免税手続き(該当者のみ)や搭乗手続きを行い、セキュリティーゲートを抜け、ボーディングゲートまでたどり着いた。空港のセキュリティーゾーン内に入ったので、テロの心配も少し低減し、一安心している。ただ、パリからミュンヘンのフライトは日本でいう国内線扱いのような便なため、空港内の免税店など、ほとんどなく、こうしてブログを更新している余裕はあるのだが、学生たちは、どう時間をつぶしているのだろうか。(寝ている??)

(追記)
飛行機に乗り込む様子と機内サービスもアップしておきます。ヨーロッパでは、水替わりにビールという文化を最後まで学生に伝えるべく努力しています。