トランジット

ミュンヘン空港に到着した我々に待っているのは、ヨーロッパへの入国審査と飛行機の乗り換え(トランジット)である。観光旅行では、それぞれの国の主要な都市を訪問するだけであれば、直行便しか利用しない人も多いであろうが、世界の様々な地方都市を訪れて国際会議に参加している私にとってはトランジットは日常茶飯事となっている。(学生時代の貧乏旅行で南周りのヨーロッパ行などでもトランジットをしていたなぁ~)
まずは、入国審査である。海外旅行で緊張する瞬間の一つである。ドイツだからパスポート見せて、笑顔で通り抜けれるかと思っていたら、入国目的と滞在日数を聞かれた。調子をこいてドイツ語会話で始めたら、質問もドイツ語だったので、四苦八苦。学生たちの苦労が経験できたかと思います。


トランジットは、ルフトハンザ航空LH715便(羽田からミュンヘンのフライト)から同じくルフトハンザ航空LH1848便(ミュンヘンからローマ)への乗り換えである。今回の旅行で驚いたことの1つとして、通常の航空券が出てきたことである。最近、Eチケットと呼ばれる自宅でチェックインをして自宅のプリンタで航空券を印刷して空港に向かったり、出張手続きで航空券の半券を提出して下さいというのが不可能なことが多い。そんな中、昔ながらの航空券を手にして、何となく懐かしさを感じる出来事であった。
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航空券をデジカメで撮影していて気付いたのだが、LH1848便のミュンヘンから出発ゲートが決まっていることである。12時間以上も前の羽田で発券した航空券にすでにミュンヘン空港での飛行機の予定機材とその配置を決まっていることになる。到着後、ゲート番号が合っているか確認したが、トランジットもどんどん便利な世の中になっている気がする。(実際にゲート番号は変更になっていた。)
追記:イタリア地震の情報収集とブログを1本上げるのに手いっぱいの時間しかなく、ドイツビールすら飲む暇がなかった。(残念)

乗り継ぎ便の情報は、こちらで紹介します。ドイツからイタリアへのアルプス越えのルートです。途中でサンドイッチが出てきました。

 

機内サービス

日本からヨーロッパまで12時間におよぶ長時間のフライトである。学生たちがどうように過ごしているのか(私の過ごし方がメイン?)、機内食など機内の様子を伝えたいと思う。離陸後、台風の影響で気圧が不安定なのか、上昇中に大きく揺れた。それでも一瞬のことであり、水平飛行に移行してからは、至って平穏なフライトとなっている。まず、離陸後、すぐに冷たいもののサービスがあった。


飛行機に乗って、すぐに、仮眠を取りたかった私は、スパークリングワイン(ドイツ語でゼクト)を注文した。機内では酔いやすいらしく(個人的には信じ難い事実であるが)、もれなく、ミネラルウォーターもサーブされた。
飲み物の後は、ランチとなった。メニューを列記すると、
前菜(スモークサーモン、ツイストマカロニのシーザーサラダ、ヤングコーン、ブラックオリーブ、パセリ)、(桜漬の巻き寿司、大根の漬物の巻き寿司、甘酢生姜)、主菜(鶏胸肉のソテー、クリーミーマッシュルームソース)または(和風バーベキュービーフを御飯にのせて)、デザート(新鮮な果物)


団体客として座った座席が後方であったため。和風ビーフが品切れになったため、鶏胸肉のメニューとなった。和食メニューでなかったためか、ドイツ留学時代を彷彿させるドイツ的な味付けとなっていた。もちろん、仮眠をとるためにワインを少々
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食事が終われば、睡眠に入る人も居れば、映画鑑賞をする人も様々であった。私は、「The Jungle Book」を英語オリジナルで観ることとした。海外に行く際は、耳を英語に慣れさせるため、しばしば、英語をそのまま観るようにしている。ディズニー映画など比較的に簡単な表現が使われているのでお勧めである。学生たちの観た映画は様々であったと思われる。

着陸の少し前に夕食の提供があった。こちらも列記すると、
主菜(鮭の柚庵焼き)または(ラビオリパスタ、ほうれん草とチーズのソース、黄ピーマン)、デザート(チーズクリームケーキ、トロピカルフルーツソース)

エアバス社A340-600

飛行機の中でイタリア中部の大地震のニュースを聞いた。旅行への影響を調べていますので、ご安心を。

ルフトハンザドイツ航空LH715便について紹介する。羽田(東京)の出発予定時刻は12:35、ミュンヘンには同日の17:40到着予定である。時差7時間があるため、12時間ほどのフライトとなる。今回のフライトでは、エアバス社のA340-600型機が使用されていた。飛行機オタクではないのであるが、珍しい機材なので、少し興奮している。どこが珍しいかと言うと、まず、外観、双発機ではなく、4発ジェットエンジン機であるところがポイントである。(思わず、何枚も写真を撮ってしまった。)最近の飛行機は、燃費の関係からエンジン2発、つまり、片翼に1発ずつが主流である。片側のエンジンが止まっても着陸できるという飛行機の性能は凄いと思うが、4発のA340では、片翼に2発ずつの合計4発もジェットエンジンが搭載されている。何という安心感であろうか。ヨーロッパ研修旅行において、非常にしっかりとした添乗員さんを付けてくれた日本旅行にも感謝するが、安全・安心な飛行機材をやり繰りしてくれたルフトハンザにも感謝するべきではないであろうか。Vielen Dank!


また、A340-600機は、その胴体が長いため客室下のスペースを貨物室として埋めきれず、地下に化粧室が作られている機材なのである。これまで、100回以上飛行機に乗っているが(100回程度まではカウントしていたが、すでに諦めて久しい)、飛行機の中に階段がある機種は、1度か2度である。初めてのヨーロッパ旅行で珍しい体験をできる学生たちの凄い幸運を感じる。

羽田空港国際線ターミナル

2016年8月24日(水)午前9時30分(日本時間)、ヨーロッパ研修旅行に向けて学生40名と教職員3名は羽田空港国際ターミナルに集まった。普段、個人旅行(個人出張?)ばかりなので団体旅行に最も慣れていないのは(不向きなのは)、教員である私かもしれない。しかし、優秀な日本旅行の添乗員は早速その事実を掴んだようである。(事前の打ち合わせの段階で既に?)
そんな出来る添乗員のテキパキとした手続きで飛行機への搭乗手続きや諸注意が済んでしまった。私の同行理由は、教員から見たヨーロッパを学生たちに感じさせることであり、そのためには、旅行を楽しむことが肝要であると思っている。そんな旨の挨拶をした気がする。(時差ボケ中なので夢の中、その理由はこちら