旅に出るにあたりスーツケースに服を詰めることから始める人も多いと思います。その時に気になるのは、現地の気候は寒いのか暑いのか、持っていく服の種類に関してです。そこで、まず、ヨーロッパの気候の話からブログを始めたいと思います。日本人の一般的なイメージとして、熱帯・温帯・寒帯の気候区分から考えて、ヨーロッパも日本と同じ温帯に属するので気候は、あまり、変わらないのではないかと勝手に想像することが多いでしょう。平均気温や平均降水量などの気象データは旅行ガイドブックに載っていると思いますが、だいだいどんな気候なのか現地のイメージを抱くことは数字からは難しいと思います。まず、下にヨーロッパの地図を示したので、ご覧下さい。日本とヨーロッパを比較できるよう日本の地図も緯度を合わせて貼り付けてあります。
ご覧のように東京の位置が地図内に入らないほど、ヨーロッパは高緯度に位置しているのです。暖流であるメキシコ湾流の影響により高緯度である割には、温暖な気候ですが、決して日本と同じように暖かいと考えては間違いです。ローマは東京と同じと考えても良いかもしれませんが、ミュンヘンやパリは、同じ日本でも北海道に行く気持ちで臨むべきだと思います。
10年ほど前にドイツに住んでいたとき、車を所有していたのですが、貧乏な研究員だったので、5~6年落ちのオペルの小型中古車になりました。さすがドイツだと思ったことは、車のフレームが頑丈に出来ていたこととエアバックが装備されていたことです。ただ、それ以外は何もついていなく、マニュアル車であることは当然で、パワーウィンドやエアコンすら装備されていなかったのです。エアコンの無い車は、現在は想像できないかもしれませんが、夏場の暑いときは窓を開けて走る、そんな車です。ただ、ドイツの冬は寒く、夏は涼しい気候なので、エアコンの無い車でも我慢できたのです。
もう一つ、ドイツでの思い出を紹介しましょう。「もののけ姫」の映画を住んでいた街で上映すると知り、友達みんなで行ったのですが、屋外での映画上映でした。夏場なので、半袖で上映される広場に向かい、日没を待ったのでした。ただ、その後が最悪でした。日が暮れて上映が始まったのですが、どんどん、気温が下がっていきます。映画が終わることは、凍えるほどでした。車に戻り外気温表示を見てビックリ、10度を下回っていました。
真夏の旅行といえど、ジャケットやカーデガンなど上に羽織るものを持っていくのがヨーロッパの気候といえるでしょう。ただ、今回の研修旅行は、スイスのインターラーケンを経由する予定です。スイスアルプスの中海抜3454mに駅があるユングフラウヨッホの訪問予定もあり、夏場の富士山登山と同じと考えれば、真冬の装備も必要だと感じるでしょう。