ヨーロッパ研修旅行は楽しい旅行にしてもらいたいのですが、ここ数年、テロのニュースが続いていますので、避けては通れない話題ですので、海外旅行のリスクについて考えていきたいと思います。
テロ事件が続くことで、海外旅行者が減っているそうです。実際に、本研修旅行も40名の参加者を募ると例年すぐに埋まっていたところ、今年は、時間がかかったそうです。テロのニュースを聞くことで保護者の方は心配になると思いますが、そこまで本当に心配しなければ、ならないことなのでしょうか。こちらのホームページで紹介されていますが(リンクが削除されてしまった)、海外に行ってテロで亡くなるリスクより、交通事故で亡くなるリスクの方が、はるかに高いのです。海外では、特に交通事故に気を付けるべきなのです。
私が、ドイツに在住していたときに所有していた車の写真を探したら、こんなリゾート感満載の写真しかなく、また、若かりしときの私も写ってしまっているのですが(現在、おっさんとなり見る影もないかもしれませんが)、見てもらいたいポイントは、車が左ハンドルであるというところです。海外では、車が右側通行であることは、頭では理解している人が多いでしょうが、体に染みついている人は、どの程度居るでしょうか?
こちらの写真は、イタリアの高速道路を走っていたときの写真だと思うのですが、高速の出口は、右側からです。今回の研修旅行では、バスでの移動が主になりますが、バスの乗降口も進行方向右側にあるはずです。日本の感覚だとバスの左側から乗ろうとしてしまい乗降口がないと思ってしまうこともあるでしょう。さらに、道路を横断するときも車が右側通行というのを思い知らされます。小学校のときに、横断歩道は、右見て左見て、もう1回、右見て、渡りましょうと習っていますが、これは、車が左側通行だから、歩行者から見て道路の手前側を車は右から来るため、最後に、もう一度、右を見ているのです。海外では、道路の横断も、左右、そして左と、体に染みつていないからゆえ、慎重に渡る必要があります。
交通事故のリスクの話をしましたが、やはり、テロのリスクも、無用に怖がる必要はないのですが、リスクを下げ、情報収集をすることは重要です。テロが起こるたびにメディアで紹介されていますが、外務省の「たびレジ」は登録しようと思っています。大学でも、「海外安全教育・危機管理セミナー」という講演会が開催されました。海外でのリスクを考え、予想し、行動することがポイントです。セミナーでパスポートはファスナー付きの内ポケットに入れましょうと紹介していましたが、私個人は、完全には賛同できません。理由は、拳銃も内ポケットに入れる習慣があるからです。パスポートを取り出そうとして、拳銃を取り出そうとしていることと間違えられないのか、そういった行動の予測も重要になってきます。
テロ対策として、人込みの場所に行かない、観光地に行かないなど、旅行での無理難題もあります。我々が行くヨーロッパは、夏のハイシーズンの時期です。最も服装も身軽になる時期ですので、ライフルや爆弾を隠し持つには、厚着が必要となり、変に厚着の人が居れば、警戒するべきシーズンでしょう。
リスクの話では、盗難のリスクについても書きたかったのですが、またの機会にしたいと思います。