先日、新宿を歩いていたら、見覚えのあるコーヒーチェーン店があったので、思わず入ってしまった。
セガフレードは、ドイツに滞在していたときに、滞在地の中央駅に入っていたコーヒー店である。出かける際に、電車の時間まで20分あるなど、ちょっとした時間つぶしにエスプレッソやカプチーノを飲んでいた。
そこで、今回は、イタリアのコーヒー事情を話したいと思います。セガフレードはイタリアに本社があるそうだが、イタリア内では、コーヒー豆の販売などで喫茶店は出していないそうです。(ちなみに、イタリアにはスターバックスもないらしい。)
出店していない理由が、イタリアではコーヒー文化が根付いていないからではなく、むしろ、逆で、たくさんの小さな喫茶店がすでに存在するからです。イタリアでは喫茶店のことをバール(バル)と呼び、ちょっと一息と気軽にエスプレッソをすすります。ここで、バール講座。バールに入ってカウンターでメニューを見ると値段が2つ書いてあります。これは、同じエスプレッソを飲むのにも、席に座って飲むか、立ったままカウンターで飲むかで値段が違うからです。
エスプレッソ(Espresso)の語源は、英語でいうエキスプレス(急行)Expressです。イタリア滞在中、バールに入り、エスプレッソを注文し、砂糖を入れて30秒ほどかき混ぜると、冷めてくるので、その状態を一気に、急行のごとく飲み干し(もちろん、立ったままの安い値段の方)、コーヒーの余韻を口に貯めながら、バールを後にする、そんなイタリア文化を体験してみては、如何でしょうか。
コーヒーが苦手な人には、イタリアンジェラートも本場はイタリアですから、食文化から異文化を感じることをお勧めします。
「本場のエスプレッソ(バール)」への1件のフィードバック