ドイツで滞在していた研究室では、世界各地から研究者が集まっていました。あるときに「Who am I?」(私は誰でしょう)ゲームがなぜか始まりました。
「私は、ローマに住んでいます。」
ここでは、まだ、誰も答えられません。
「私の名前は、カルロ・ユゼフ・ヴォイティワです。」
このヒントで、他の人たちは、答えが分かってしまったのです。私は、誰か当てるゲームなのに名前を言ってしまうことの意味が分からずに居ました。そこで、別の誰かが
「ヨハネ・パウロ2世の本名だよ。」
と、教えてくれました。キリスト教カトリックのローマ法王ヨハネ・パウロ2世は、非常に長く法王の在位に就いていたため、その名前は、もちろん、知っていましたが、恥ずかしながら、その本名まで把握しておりませんでした。ただ、私以外はパウロ2世の本名を知っていたわけで、キリスト教の知識は、ヨーロッパ諸国では、教養というより常識に近いのかもしれません。
ローマ法王の住んでいるローマ、というより、イタリアの中に存在する別国家であるバチカン市国も、ヨーロッパ研修旅行で周る場所の一つです。前のブログで述べたようにユーロコインは国によってデザインが違います。バチカン市国もれっきとした国なので、ユーロコインのデザインもあります。
バチカン市国を旅行した友人が、私がユーロコインを集めていると知り、お土産としプレゼントして貰った1ユーロと2ユーロのコインセットです。
コインのデザインは、ヨハネ・パウロ2世の肖像となっています。その後、ローマ法王は、2005年からは「ベネディクト16世」に、2013年から今までは「教皇 フランシスコ」へと変わっており、そのたびに、コインのデザインを変わっているそうです。今回の訪問で、別のデザインのユーロコインをコレクションしようかと画策しています。