大学では講義も始まり、夏休み中のヨーロッパ研修旅行の記憶はあやふやになりつつあるので、覚えているうちに研修中のトラブル事例を残しておこうと思う。
過去に研修に同行した教員や職員の方々から伺ったトラブルの中では、パスポートをレストランに置き忘れて肝を冷やした(翌日、見つかってホッとした)とか、旅先でホームシックにかかり毎日日本に電話をして励ましたとか、若干、脅されて引率をしたのだが、そのような大きなトラブルはなく本当に良かったと思います。
さて、今回の研修旅行で、それでもあった小さなトラブルですが、旅のストレスからか蕁麻疹にかかり夜間病院に行く学生が一人居ました。病状は大したことはなく、また、添乗員さんの素晴らしい手配で私は全く何もしていません。医師が同行しない今回の旅行ですが、添乗員さんが、通訳を手配し(ミュンヘンだったのでドイツ語通訳者)、夜間病院へ本人と通訳そして職員1名の3名でタクシーで行き、治療をし、ホテルに帰ってきたそうです。もちろん、通訳代を含め保険で対応したそうですが、海外旅行保険の重要性も再認識しました。大きな病院がある都市かどうか、現地通訳がすぐに手配できるかどうか、また、ドイツとフランスでは病院での待ち時間も大きな差があるそうで、日本旅行の添乗員さんの頼もしさを感じた出来事でもありました。
それ以外では、羽田空港で携帯電話を紛失する・レンタルのスーツケースが破損する・イタリアで大道芸人に5ユーロぼったくられるなど些細なトラブルもありましたが、スリなどによる盗難もなく、40名の学生の危機意識が高かったと思います。
最後にテロに関する話題を一つ。ドイツからパリの空港に着いたとき、不審物が見つかったため写真のエスカレータのような物が一時封鎖されることがありました。私は列の後ろの方に居たため前に居た添乗員さんたちと逸れそうになったのですが、別のエスカレータですぐに合流できました。添乗員さんの話だと、パリの空港では不審物があるとすぐに爆弾処理班が呼ばれ、辺りが封鎖されるそうで、よくある事だそうです。我々も30分ほど足止めされましたが、フランスの警察もテロに対してしっかり取り組んでいる様子が分かり私はむしろ安心しました。