ドイツに在住していたときの研究室のボスはスイス人でした。研究室の同僚として最も仲良くなった友人の一人もスイス人でした。その彼から聞いたスイスから見たヨーロッパに関して、そんな話題をしたいと思います。
スイスと言えば、我々の世代では、「アルプスの少女ハイジ」のイメージが強いと思いますが、「永世中立国」というイメージも次に浮かびます。「永世中立国」とは何か説明できるでしょうか。
今回のヨーロッパ研修旅行で、イタリア、スイス、ドイツ、フランスと周遊しますが、地理学的に中央に存在するのがスイスです。ヨーロッパの中での強国と呼ばれるドイツ・フランス・イタリアに囲まれるように小国スイスは存在するのです。平和のために永世中立国への道を選んだというより、スイスのアイデンティティを周りの強国から守るため、そんな理由で永世中立国になった、そんな感じを個人的には持っています。
永世中立国であるので、平和を意識して軍隊がないのかと言えば、逆に、スイス軍は国防のために存在し、また、徴兵制も残っています。(研究室で研究を続けるために徴兵されない方法などを話し合っていました。)そんなスイス軍が日本の近くで活躍していることをどれくらいの人が知っているのでしょうか。研究室の友人であるスイス人から聞いて知ったのですが、韓国と北朝鮮の国境警備に永世中立国であるスイスの軍隊が駐在しているのです。平和に対する貢献の仕方を考えさせられる情報であり、日本人である私が知らなかったことを恥ずかしくも思った出来事でした。
スイス軍にちなんで、お土産の定番であるスイスのアーミーナイフが手元にあったので写真をアップしました。今回の旅行で確かめてみたい「永世中立国スイス」の話があります。スイスは、国際紛争に巻き込まれないために食料、具体的には、小麦の備蓄を行っています。そのため、古い小麦から使用していくため、スイスのパンは、あまり美味しくないらしいのです。何度もスイスを訪れたことはありますが、そのような印象を持ったことはなく、イタリア、スイス、ドイツと周遊する中で、パンの味をしっかり食べ比べをしたいと考えています。